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スーパースマイルを貴方に

 輝ける美しい口元は貴方をより魅力的に魅せることでしょう。現代の矯正歯科治療はただ単に歯をきれいに並べるだけではありません。
 日常生活での会話や笑顔が貴方の周囲をも明るく照らす、そんな口元を作るのが現代の矯正歯科治療なのです。

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できるだけ小臼歯を抜かない矯正歯科治療

治療前

                 

治療後

 口元のスーパースマイルを獲得するには、従来のように顎のサイズが小さいので、小臼歯を抜いて歯の並ぶ場所を作るという手法では達成できません。
 下唇の上のラインに合わせて、上顎の前歯を並べ、しかも犬歯の外側に影ができるだけ出来ないようにする必要があります。

顎のサイズをより大きくする

 今までの矯正歯科治療では、金科玉条のように下顎犬歯間の幅を拡げることは危険であるとの概念があり、ベテランの矯正専門医程それを認識しているというのが現状です。(Littleの古典的論文)
 しかし、時代は変化しており、顎のサイズを水平的にも前後的にも拡げることが可能な時代になってきています。
 特に、思春期男子においては、顔面成長の潜在力があるため想像以上に上顎のサイズを大きくすることが可能となってきています。
 上顎がゆっくり拡がるのに応じて、下顎も適応して成長していきます。
 また20代後半以降においても、新たにMSE(Maxillaly Skelatal Expander)と呼ばれる装置で、側方へ上顎を拡げることが可能な時代に入っています。思春期に比較すると成長量は制約されますが、それでも、8mm以上拡げることは可能です。(MSE開発者のUCLAのMoon教授のサイト)

大臼歯の後方移動

 奥歯を後ろへ動かすことが、過去の矯正治療においては困難な場合が多かったのですが、矯正用のミニインプラントが登場し、かなり大きく奥歯を後方へ移動することが可能になりました。
 これにより治療を単純化することが可能となり、治療期間を短縮することかが可能になりました。

歯並びの安定を得るために

 矯正歯科治療を実施した後には、大なり小なり必ず動かした歯が元々の位置に後戻りする傾向が見られます。
 歯並びの安定を得るために最も大切な事は、咬む力に対してできるだけ垂直に奥歯が直立するように歯を並べることです。
 小臼歯を2本抜歯して、スペースを作り歯を並べる場合、小臼歯2本で15mm程度の場所が獲得されますが15mm全てが他の歯を並べるために使われる訳ではなく、必ずトータルで3~4mm程度の抜歯スペースの余りが生まれます。
 そのスペースを閉じるためには、前方歯群と後方歯群との間で綱引き状態でお互いの歯群を接近させて余ったスペースを埋めることが多いのです。
 この時下顎は水平的な骨の幅が狭いので、どうしても歯冠が内側に倒れ傾斜し易くなります。つまり下顎の歯列全体が内側に倒れた状態になり、咬む力が常に歯冠を内側に倒す力になり易くなり、歯並びの後戻りの原因となります。
 このようにして下の前歯の歯並びの後戻りが起きるわけです。ですので、歯の裏側からワイヤーで戻らないように術後固定している場合が多くなります。

どんな時に小臼歯は抜くの?

 当院では約95%のケースで小臼歯を抜かない矯正治療を実施していますが、残りの約5%のケースでは小臼歯抜歯を実施しています。
 小臼歯抜歯を行わざるを得ないケースは、いわゆる上の前歯も下の前歯も前に出ているケースで、正面から見ると歯はきれいに並んでいるが、横顔はゴリラのような感じになるケースです。
 アゴの骨の中に歯があふれそうという表現が正しいかもしれません。
 このようなケースは、初診の段階から口元がかなり出た感じになっており、口元の大きな審美改善のため止むを得ず小臼歯を抜歯し、抜歯で空いたスペースを利用して、上下前歯を後方に引っ込めるという処置となる場合があります。
 しかし、上下前歯の出方が軽度の場合は、上下の歯列全体を後方に下げることで、口元の出っ張り感をある程度改善し、非抜歯で治療を終了することもあります。
 いずれにせよ、最終的には患者さん自身の求める審美レベルによって、抜歯か非抜歯かの治療方針は決まってきます。
 ただし、もともと口元が正常な突出感の人にこのような処置を行うと、口元が入った感じとなり、年齢の割に老けた感じになることがあります。(これを専門的には側貌がDish Inになったと言います)

歯並びの治療が終わった後が大切

 矯正治療で歯並びがきれいになった後にも注意は必要です。動的な歯並びの治療の終了後には、大なり小なり歯並びの後戻りを伴うことが多いです。
 これは、もともとの咬み合わせのタイプや歯の位置が大きく影響します。
 特に歯が正常な状態より不正な位置に大きく回転していた場合は、少し元の位置へ回転の後戻りが起きます。これは、歯と歯の間が線維で付着しているためで、線維が延ばされた分少し線維が収縮して少し回転が戻るばあいがあります。
 (これに対しては、歯が回転しないように接着材等で固定する場合があります。)
 また、上下奥歯が次第にしっかり咬みあってくると下の前歯が上の前歯に押されて、歯並びの乱れが少し生じてくる場合があります。
 (これに対しては、下の前歯の裏側をワイヤー固定することが多いです。)
 またもともと成人等で、上顎が狭いケースで上顎を水平的に拡げたケースでは、嚥下時に舌が上顎を押す力が不足するために、上顎が少し後戻りして狭くなり、結果、下顎゛が後退し、上顎前突の後戻りがでる場合があります。
 (これに対しては、上顎が小さくならないように夜間に上顎にプレートを入れています。)
 さらに上下前歯が元々上下に重ならない開口のケースでは、治療終了後にも、摂食嚥下訓練や奥歯を咬みこむ練習等を行っている場合があります。
 いずれにせよ、各種の不正咬合の原因に対するタイプ別の装置と対策が必要であり、矯正治療が終了後に、5年~10年程度の慎重な経過観察が必要であり、ケースによっては、再度の矯正治療の再開も必要です。

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