お子様の健やかな歯並びを獲得するために

お子様の将来を考えた時、人前に出たとき恥ずかしくないように前歯をきれいにしておきたいと普通の親御さんなら大なり小なり考えるものです。
 ただお子様の矯正治療をいつ開始すればいいのか?自費治療である矯正治療の期間や費用、さらに治療の内容はどうなるのか、不明な点が多々あると思います。

術前

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お家だけで装着するビムラー装置での治療経過

子どもに優しい矯正治療

 矯正治療というと歯にブラケットを装着して、そのブラケットにワイヤーを通して、歯を動かすというイメージが強いですが、これは米国を中心とした思春期以降の矯正治療のメインとなる装置です。
 ドイツやイギリス、イタリアなどEUの国々は、昔から米国とは一線を画した矯正治療が行われています。
 特に小児期においては、個々の歯を動かすことよりも、出っ歯や受け口のケースで、小児の成長発育をより正常なものにするという視点で、矯正装置が展開されており、それが機能的矯正装置という、患者さん自身が取り外して、使うというものです。
 当院では、基本的にお家にお子さんがいる時に、食事や歯みがきの時間以外に装着していただき、学校では装着しないことが多いです。

どのタイミングで矯正治療を始めるの?

幼児期に必要な矯正治療

 実は、幼児期からでも矯正治療を開始したほうが良いケースがあります。
上顎と下顎の横幅のサイズのズレがあったり、何らかの習癖等で下顎が横に偏位している場合は、早期の矯正治療をスタートする場合があります。
 この時期のアゴの横ずれは、顔の骨の成長発育の偏りを生じ易く、将来、歪んだ顔貌を生じる場合があります。早期介入により、その後のアゴの骨の発育を対称性のある正常な軌道に乗せることが重要です。

小学校低学年に必要とされる矯正治療

 小学校に上がるようになると上下の前歯が生えてきます。上の前歯が下の前歯の前に被いかぶさるようになるのが正常な咬み合わせですが、中には下の前歯と上の前歯が交叉するように生えてくると下顎の横ずれを生じたりします。
 また、上顎の横幅が狭い時も、下顎が横にズレてしまい、顔の骨格成長が偏位してしまい、歪んだ非対称の顔貌になる場合があります。
 この様なアゴの偏位は早急に解除し、アゴの発育を正常軌道に乗せる必要があります。
 更に、出っ歯や受け口も、ズレが大きい時は、この時期から治療をスタートすることがあります。

小学校中学年~高学年に必要になる矯正治療

この時期になると前歯が生えそろうと同時に永久歯の生える場所の不足や出っ歯や受け口の問題が顕在化してきます。

 乱杭歯になってきたら?

 明らかに上の糸切り歯(犬歯)の生える場所が不足していたり、上の前歯の中切歯の横の側切歯が内側に入ってしまっている時、将来の成長発育を見越した判断が必要になります。
 当院では、非抜歯で矯正するケースが多いので、第一小臼歯が萌出してきた段階で、上顎の側方への拡大と、その後、上の第一大臼歯の後方移動を開始する場合が多くなります。
 しかし、口元の突出した顔貌の大幅な改善を目的に小臼歯の抜歯を将来考慮しなくてはならないケースでは、ごく稀に、この段階で小臼歯抜歯を行うこともあります。
 また下顎の横ずれがあるケースでは、直ちに偏位を生じている箇所の治療を開始し、下顎の横ずれを解消する必要性があります。
 これは顔貌が非対称に成長し、将来顔の左右的な歪みが出ないようにするために、とても大切なことです。

出っ歯になってきた場合

 この年齢の上顎前突(出っ歯)のケースは、上顎は骨格的に正常で、下顎が後退しているケースが、日本人の場合多いです。
 ですので、基本的な考え方としては、下顎の後退量がかなり大きなケースでは、下顎を前方へ骨格的に成長させることが必要になります。
 また下顎の後退量が比較的少ないケースでは、上顎全体の歯を少し後方へ動かすことで、上顎と下顎のバランスをコントロールすることがあります。
 いずれにせよ、この年代には、まだ装置により下顎の成長量のコントロールを期待できる潜在能力が充分あるため、適切な装置で下顎を骨格的に前方に成長させることが大切です。

下顎の後退量が大きい時に用いる装置の一例・Bite Jumping Applliance
下顎の後退量が少ない時に用いる装置の一例・カリエール・モーション・アプライアンス

受け口になってきた場合

 受け口が顕在化してきた場合、この年代では、まず上顎の前下方への成長を促進することを考慮します。
 上顎の成長は、下顎に比べると、成長が早く終わるため、小学生の中学年から高学年が、上顎の成長促進には最も適しています。
 そして、まず受け口を一度改善して、下顎がその後どの位成長するか、その後の成長発育の中で、見極める必要があります。

2期の治療になる場合があります

小児期から開始した矯正治療の場合、治療を2期の治療とする場合があります。
 特に受け口(反対咬合)の場合は、上下前歯の咬み合わせを小学生時代に改善(第1期治療)した後、長期の経過観察を行う場合があります。
 これは思春期における下顎の下前方への成長に個体差があるためで、女子の場合は高校生位まで、男子の場合は大学生位まで、経過を見る必要があります。
 この最終のアゴの成長を見極めた後、必要があれば、第2期の矯正治療を行います。

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